2015年 建築学科45期卒業設計展 明石高専建築会賞 公開講評会 活動報告
2015年3月13日、建築学科45期卒業研究展にて、第2回目の開催となる明石高専建築会賞2015公開審査会を行ないました。
審査員は、宮脇正博建築会理事長を審査委員長に、藤本明生理事、馬頭雄一執行役員代表、吉川由祐執行役員、表宏明執行役員、岩本泰明執行役員の6名が務めました。公開審査に先立ち行われた事前審査では梗概にて10名の選考し、当日会場に展示されたパネルの確認後、公開審査会にてプレゼンテーションを行なう5名を選考しました。2年目となると、各研究室が継続して行っている研究テーマ、取り組みなど、その背景を感じ取りながらの選考となり、 1回目の昨年とは異なった選考の難しさがありました。
今村 志穂 「硫酸溶解による再生骨材の回収」
内野 安奈 「差鴨居構法の接合部の強度特性に関する研究」
高馬 章匡 「まちばこ」
野崎 翔 「めぐりめぐる地蔵の道」
山田 拓人 「まちの番台」
卒業研究展会場の様子。幅広い年齢の方が会場にて作品を観覧し楽しんでいただけました。 | |
審査委員長である宮脇理事長による挨拶 | 藤本理事によりプレゼンテーションを行う5名を発表 |
選ばれた5名の学生は6分間のプレゼンテーションを行ってもらいました。昨年同様、審査会当日まで、誰が選ばれるかはわからない状態で、ぶっつけ本番でプレゼンテーションを行ってもらいました。選ばれた学生は与えられた6分間をフルに使って、成果であるパネルや模型を使い、研究に対する想いや研究での苦労が感じられる熱意のこもったプレゼンテーションが行なわれました。会場でもその熱意を受け、審査員や来場したOB、OGだけでなく、今回は学生の方からもたくさんの質疑や意見が飛び交い、大変盛り上がりました。
硫酸を用いた再生骨材の回収方法について今村 志穂さん | 差鴨居の強度特性について発表する内野安奈さん |
高馬 章匡さんは自身が通学に使用する香呂駅の改修提案 | 野崎 翔さんは長田区に残る地蔵盆をまちづくりの |
山田 拓人さんは平野地区湊山温泉リニューアル提案 | 最終審査はさまざま意見が出ました |
最終審査では、審査員の他、公開審査に参加していただいた建築会会員 神家昭雄建築研究室 神家昭雄さん、菅さん他数名の方に審査に加わっていただきました。どなたに最優秀賞を授与するのか、45期生の研究、設計にかける想いを感じるだけに、とても迷いました。
最終審査の結果、山田拓人さんが明石高専建築会賞最優秀賞を、今村 志穂さん、 内野 安奈さん、 高馬 章匡さん、 野崎 翔さんが、奨励賞をそれぞれ受賞しました
研究展にて受賞者以外の研究も拝見しましたが、どれも見応えがあり、熱意のこもった研究や設計が多数ありました。全ての学生にも発表してもらえば、また違った結果になったかもしれません。45期生の学生の皆様、お疲れ様でした。
馬頭執行役員代用による全体講評 | 宮脇理事長より賞状の授与 |
トロフィーを片手に山田 拓人さん | 最後に受賞者と記念撮影 |
審査会後行われた懇親会では、学生が展覧会にて独自におこなったアンケートを使って、来場者に自分たちの研究を評価してもらう企画が行われ、各賞の授与はそれぞれのテーマに沿った教授陣が行い、たいへん盛況でした。そのあとはOB、OGと学生を各グループに分け、今回は選考されなかった学生の研究を中心に、どの部分を評価し、どこを問題としたかなど、それぞれ学生の研究を肴に大いに議論を行いました。なかなかパネル一枚では表せない部分、しっかり話を聞くといろいろ気づかされる点もあり、大変有意義な時間を過ごせました。
懇親会では学生が展覧会にて行ったアンケートによる上位者が発表され、先生より賞状を授与されました! |
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5年生担任の大塚先生からのあいさつ | 最後の座談会にて審査員特別賞受賞 縄田 諒さん |
写真は明石高専技術教育支援センター 林 良美さんが撮影されたものを使用させていただきました。この場にて御礼申し上げます。