「世界遺産石見銀山と出雲大社を巡る旅」
9月17、18日に建築会の会員メンバーと島根県の出雲大社、石見銀山をメインに見学会を開催しました。
参加者が8名と少人数だった事もあり、今回は自家用車2台に分かれ向かいました。
まずは出雲を訪れ、名物の割子そばを味わい、いざ出雲大社へ。
荒木屋で割子5代そばを注文 |
曇り空であいにくの雨となった時間もありましたが、傘をさしながら境内を見学。 さらに残念なことに、御本殿では今年から大屋根の檜皮葺きの工事がされているため、中を外からしか見学することができませんでした・・・。木の乾き具合など外から見ても、年月と歴史が感じられただけに、中に入れなかったことが悔やまれます。
勢溜に立つ木製の鳥居前 | ザーザー降りの中、見学でした |
その後は、出雲大社の東隣に2007年に開館された島根県立古代出雲歴史資料館へ。
この資料館は、庭園に針葉樹が並び、建物も鉄とガラスで組み合わされたシンプルなもので、メンバーはいろいろな角度から写真撮影。さすが建築学科OB!!
中の展示室では平安時代の出雲大社本殿の模型などが展示されていました。
島根県立古代出雲歴史博物館(設計:槇文彦/槇総合計画事務所)竣工:1999年 HP |
さらに予定より時間があったため、参加者の紹介で近くにある出雲大社文化プレイスにも足を延ばしました。伊藤豊雄設計の大社文化プレイスは、様々な文化イベントや会議などを開催できる『うらら館』、地域に密着した図書サービスを提供する『大社図書館でんでんむし』の ふたつの機能を有機的に一体化した建築です。
大社文化プレイス(設計:伊東豊雄/伊東豊雄建築設計事務所)竣工:1999年 HP |
夜は、石見銀山の近くにある温泉津温泉に宿泊。
港町でもあるこの場所は「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録
されています。
そして一番のお楽しみ、宴会。
おいしいご飯とお酒と高専での思い出話でとても盛り上がりました。
もちろん、メインの温泉にも3回ほど入りました。
建築会での旅行の一番の醍醐味は宴会です! |
2日目は、天候にも恵まれ岩見銀山へ。
はじめに石見銀山世界遺産センターで歴史や鉱山技術を見学。
クイズもあり、挑戦しましたがなかなか正解できず・・・。
石見銀山の中心地区だった町並み地区では、武家や商家、寺社仏閣などが混在している地域でお土産や飲食店、見学ができる地区がありました。
銀の生産の中心地区であった銀山地区では、間歩といわれる坑道があり、実際に通り抜け見学ができます。
レンタサイクルで間歩まで向かいましたが、思っていたより坂がきつく、行きは汗だくに・・・。間歩に一歩近づけば涼しい冷気が漂っています。見学ルートである坑道は立って通れましたが、所々にはどんな体勢で採掘していたのかと思うくらい小さな穴があちこちに見られました。
間歩の入り口 | 移動はレンタサイクルで… |
石見銀山の街並み風景 | 世界遺産センターの前で記念写真 |
じっくりと石見銀山を堪能し、昼食をとった後は、高松伸設計の仁摩サンドミュージアム へ。
世界最大の砂時計があるということで有名な、砂時計のミュージアムです。
コミックからテレビドラマ、映画にもなった『砂時計』の舞台にもなりました。
仁摩サンドミュージアム(設計:高松伸/高松伸建築設計事務所)竣工:1991年 HP |
今回の旅行で、高専建築学科の卒業生という大きな繋がりを改めて感じることができ、思い出に残る旅行となりました。
(永田 花/38期)