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2017年度進路相談セミナー 報告書

6月10日(土) 明石高専建築学科4年生を対象にした「進路相談セミナー」を行いました。

このセミナーはこれから進路を検討する4年生に向け、多彩な分野で活躍する卒業生が、仕事や進路についての素朴な疑問に学生と同じ目線に立って一緒に考えようという企画です。

高専という場所は、15歳から20歳までの5年間、徹底して職業に必要な専門的な知識・技術を叩き込まれます。その反面広い視野がやや見えづらくなる環境とも言えます。そのため4年生まで進級するころには、とことん専門分野にのめりこむ人もいれば、それを苦手としながらもどうして良いかもわからず、そのままその分野を続ける人もいます。そのような学生に対しても、もっと多種多様な考え方や職業があること、「建築」という受け皿は意外と広いということを紹介するため、今回は建築関係者はもちろん、海外での就労経験者や建築以外の違った場で活躍している方を中心に参加依頼を行いました。その結果、意匠、構造、設備設計、建設業、公務員、ハウスメーカーはもちろん、それ以外にもデザイナー、飲食業、旅館業など多種多様な職業で活躍している24名の卒業生に参加いただけました。学生も40人以上の学生が参加しました。

link進路相談セミナーを行った食堂の様子  
link学生代表で代表を務めた小山さんと森崎さん link建築会を代表して挨拶を行った橘一仁執行役員

進路相談セミナーは懐かしい雰囲気も残りながらもきれいになった食堂にて、2部構成で行われました。1部は各テーブルOB2~3名に別れ、学生は20分を一区切りとし、話を聞きたいテーブルを渡り歩くワールドカフェ形式の座談会で行いました。また各テーブルの卒業生も業種や学歴ごとに分けるのではなく、ランダムに配置することで、OB間でもいろいろな話題が出せるように配慮しました。現役学生からは身近な悩みから、学生の間にしておけばよかったこと、どんな大学がよいか、仕事はキツイ?楽しいのか?から、結婚や育児について等々、様々な質問が飛び交いました。学生の熱心な質疑に自分の学生時代を重ねながら卒業生も真剣に意見をぶつけていました。

link第1部の座談会 各テーブルの様子  

1部の座談会が終了したのち、一旦質疑をまとめ、学生、建築会役員、卒業生の代表者がそれぞれ総括を行いました。今回のセミナーには、一卒業生として参加くださった八木先生からは、今回は仕事の都合で参加できなかった卒業生から学生に向けたエールを紹介いただきました。

link八木先生には卒業生のエールを紹介いただきました link学生代表して統括を行った多田さん
link役員代表して挨拶を行った 辰巳史子執行役員 link卒業生代表し37期花牟禮さんに挨拶いただきました

2部は、1部でのそれぞれの質疑を踏まえ、フリートーク形式で、自由に学生と卒業生と色々な話を行いました。学生の質問に対し一緒に考え答えるうちに、自分の今の現状、目標にしていることを熱く語る場面も数多く見られました。

セミナー全体としては3時間に及ぶ長い時間でしたが、まだまだ話題は尽きず時間が足りないくらい、盛況のうちに終わりました。

学生はこれから夏休みにはインターンシップに取り組み、本格的に進路を考えることになります。多種多様な現場で、今も悩みながらも楽しく生きている先輩から、日ごろとは違った意見を聞けたことでいい意味で悩みが増えたのではと思います。学生の間にはいっぱい悩んで様々な事にチャレンジしてほしいと思います。

参加した卒業生からは、普段接することのない後輩たちと笑いながら話をできる機会はとても有意義な時間を過ごせたという意見や卒業期が違う卒業生同士の交流ができたことが良かった等の意見も聞かれました。

今回のセミナーでは30代の卒業生を中心に参加依頼を行いましたが、年齢的にも最も忙しい時期にあたることもあり「施工」に携わる卒業生の参加が少なかったのは残念でした。次回開催の折にはぜひご協力いただければ幸いです。

また今回参加いただいた建築会の会員の皆さん、セミナーの企画運営、建築会との調整を行っていただいた4年生小山真緒さん、森崎加鈴さん両名には、この場を借りてお礼申し上げます。

link第2部フリートークでは卒業生、学生が自由にいろいろな話を行いました。
link今回参加した卒業生 集合写真!みなさん参加ありがとうございました!

■卒業生参加者 24名(内理事・執行役員:12名、OB:17名、OG:7名) 

12期 八木 雅夫(教育)
28期 大久保 武志(意匠設計)、表 宏明(施工)、羌 叡應(意匠設計)
31期 辰巳 史子(イベントサークル主催)、山下 芙美子(会社員)、西川 みどり(機械設計)
32期 東山 烈(意匠設計・施工)
33期  岩本 泰明(会社員)、川上良平(会社員)、橘佑一郎(公務員)、松尾健治(中小企業診断士)、森川 真嗣(旅館業)
    矢島 慶(設備設計)、米田 容子(教育・CADオペ)
37期 松木美貴(飲食業)、花牟禮 まさこ(飲食業・デザイナー)、福本 遼(意匠設計)
41期 西口 雅洋(意匠設計)
42期 安井 佑佳(構造設計)
43期 石原 將稀(構造設計)、山本 真(設備設計)
44期 橘 一仁(公務員)
専攻科卒 海原 英正(公務員)


2017年度進路相談セミナー 参加者アンケート集計結果

実施日:2017年6月10日(土)14:00~17:00
二部制(一部:グループ形式 二部:フリー形式)
参加者:41名(学生)
回収率:37/41×100=90%
実施方法:一部終了後に参加学生全員にアンケート用紙を配布。その場で回収。
 

1.性別

2.進路

3.進路相談セミナーに参加しようと思ったきっかけは何ですか。

アンケート結果より、参加者のほぼ全員が積極的な理由によって本セミナーに参加していることがわかる。
「その他」の内訳は以下の通り。
「先生から」「視野を広げたいから」「クラスで行われたので」「実際に高専を卒業した先輩のお話を聞きたかったから」「進路に見当がついていなかったから」

4.進路相談セミナーに参加してみていかがでしたか。

「大変参考になった」「まあ参考になった」「どちらでもない」「あまり参考にならなかった」「まったく参考にならなかった」「その他」の6つの選択肢を用意していたにもかかわらず、回答者全員が「大変参考になった」「まあ参考になった」のいずれかを選んでおり、本セミナーに対する学生の好反応がうかがえる結果となった。

5.明石高専建築会を何で知りましたか。

「建築会賞で知った」「その他」を合わせて以前から本会の存在を認識していた学生の割合が35%に上っている。
「建築会賞」や「50周年記念行事」(以下参照)は4年生にとっては任意参加の行事であり、学生側の意識の高さがうかがえる。「その他」の内訳は、以下の通り。
 50周年記念行事(3)、HP/FB(2)、授業/先生(2)、知り合いから(1)

6.ご意見、ご感想、印象に残ったことなどがございましたら、ご自由にご記入ください。

・今回のセミナーで普段聞けないようなお話をうかがうことができました。
・就職→転職、進学という選択肢が広がり、とても参考になりました。
・皆さんの経験や仕事について聞けてとても勉強になりました。
・意外と建築から少し離れた仕事についている方が多くて驚きました。
・貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!
・本当にためになるお話がたくさん聞けて、参加してよかったと思いました。ありがとうございました。
・説得力がすごい。
・定期的に開いてほしい。
・たくさんいろんな話が聞けてうれしかったです。今から決める進路だけじゃなくて、
 たくさんの道があって若いことを武器に頑張っていこうと思いました!!
・就職してからも勉強することが多く、努力を継続することが重要だと思った。
・面白い人がいて楽しかった。
・さまざまな職種から話が聞けてとても参考になった。
・またコンペしてください。
・さまざまな体験や意見を聞けて楽しかったです。
・また開催してほしい。
・とりあえずやってみる。
・貴重な経験をありがとうございました。
・最高にためになる時間でした!ありがとうございました!
・楽しかったです!いろいろな話が聞けて参考になりました。
・とても参考になりました。
・公務員(分野を問わず)、教師になった方などのお話も聞いてみたいです。
・楽しかった!!・自分の聞きたいことが聞けて楽しかったです。

アンケート集計整理 川上良平(33期)